こじのりの日々(JazzFlutistの演奏とお酒のブログ)



日本酒を曲に綴る、その1

ジャズフルート奏者の小島のり子です。
日本酒を飲んで、その銘柄のネーミングと味わいとを合わせて、曲にして吹いています。
曲そのものの解説は、CDのライナーノーツにもありますし、ライブでも演奏していますので、ここでは書きそびれているそれぞれの日本酒との出会いや味わいのことと、造った曲のことを書いて行きたいと思っています。
まとまって来たら、Websiteからリンクを貼って、まとめて読めるようにしたいなあ、と思ってこのコンテンツを作りました。


作曲する時、お酒の銘柄にある花鳥風月や自然、動植物、景色、などのイメージが曲全体の雰囲気になっていきます。また、2006年以降に作った曲は、味わいも加味して書かれています。さらりとしたお酒はさらりとした曲に、がっつりしたお酒は、がっつりした曲になります。酸味系の旨味や華やかな味わいはワルツになることが多いようです。味わい系のお酒は4ビートになりますね。
お酒の味わいの素晴らしさを曲に編み込めるようにと、どの曲も丁寧に書きました。大真面目に作って、ライブやイベントで吹いています。

お酒の銘柄が、そのまま曲の日本語タイトルにもなるのですが、後になって更にその曲のイメージを英語のタイトルにするようになりました。初期の3作品は、銘柄名の直訳になっています。
またこれらの楽曲は、おもにCD「春の如く」「Lush Life」「Songs For My Sake」(いずれもWhat'sNew Records)に収録されています。

※作曲年代順に並べます。
※CD未収録のオリジナル曲もありますので、こちらもせっかくなので載せていきたいと思います。
※蔵のある場所も作曲のヒントになりました、ので、記しておきます。
※動画サイト(YouTube)にあるものは、改めて貼りたいと思っています。

※リンク
日本酒を曲に綴る、その2

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@月みずの池(つきみずのいけ)
「 The Lake Without Moon」
1988年作曲、CD未収録。
新潟県糸魚川市、猪又酒造。
「月不見の池」が正式名称のようです。糸魚川市に現存する池で、藤の名所。
樹木に絡みついた藤づるに覆われ、池に映る月の姿が容易に見えないことから月不見の池と名づけられたとのこと。この話を聞いて、そのイメージをアルトフルートのためのスロウ8ビートに。和風の旋律で厳かな雰囲気をだしました。
思えばこの曲が日本酒シリーズのオリジナル曲の1曲目になるのですね。遥か昔のことです…。
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@春の淡雪(はるのあわゆき)
「Light Snow In Spring」
2000年頃作曲、CD「春の如く」収録。
山形県天童市、出羽桜酒造。
日本酒の銘柄を意識するようになった最初の頃、よく飲んでいたのがこの蔵の「桜花吟醸(おうかぎんじょう)」桜の花が散るように描かれているかわいらしいラベル。フルーティーで、ここから日本酒好きになる方も多いとのこと。この蔵の、うすにごり酒が「春の淡雪」。いわゆる濁り酒とは違って、すっとした美しさのあるお酒です。
山形の城址公演(霞城公園)に行った時に、桜の花と梅の花が同時に咲いていて、美しい景色でした。もしここに雪が降って来たらどうだろう?、と想像して曲に綴りました。
この頃は、まだ日本酒の味わいを曲に加味していませんでした。でもこの曲は、フルーティーで爽やかな出羽桜酒造のうす濁りの味わいが感じられるように思います。
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@獺祭(だっさい)
「Otter's Fest」
2000年頃作曲、CD「春の如く」収録。
山口県周東町獺越、旭酒造。
旭酒造は、一時期「オッターフェスト・ビール」というビールを作っていました。そのオッター(獺=かわうそ)のフェスト(祭り)、という語感が面白くて曲にした。なので、日本酒の味わいはこの曲には含まれていないのです。かわうそが冬の河原で魚を捕っては岸に並べている情景をイメージして書きました。水に飛び込んでは魚を捕り、取っては投げ…、といった。
コルトレーンのオリジナル曲を彷彿させるような、がっつりとしたかっこいい曲。獺祭の味わいとは違います。なので、2007年に再度わたしはこのお酒の曲を書いています。
そしてこの曲が、わたしと蔵との繋がりになりました。獺「の」祭り、だったら「オッターズ・フェスト」でしょう?、という友人のアドバイスでこのタイトルに。
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@鶴齢(かくれい)-純米吟醸
「A Crane Is Fling In The Dream」
2007年3月作曲、CD「Lush Life」収録。
新潟県魚沼市、青木酒造。
[お酒について]居酒屋で日本酒を飲みながらのジャズライブが2005年に開始。サケオフィス・テラダの寺田さんから、日本酒のオリジナル曲を集めてCDにしてはどうか、というアイディアをいただいたのが2006年くらいでしょうか? 最初に書いたのが、荏原町の日本料理のお店でよく飲んでいたこのお酒の曲。
鶴齢は、味わいのあるお酒です。新潟の多くのお酒が端麗辛口、とされますが、このお酒はさらりとしていてもふくよかな味わいがある。雪深い寒い、おいしい水とお米でお馴染みの魚沼。ここのお酒の味わいをわたしは「叙情的な味わい」と言いました。曲も叙情的です。

[曲について]冬の凍てつく空を飛ぶ一羽の鶴が、いつしか夢の中を去って行く、というイメージで、ボサノバ。そもそも鶴齢は、鶴の年齢、ということでおめでたいお酒なのですが、味わいからこのような曲とタイトルになりました。
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@月の井(つきのい)-純米吟醸無濾過,五百万石
「When The Moon Hugs The Shore」
2007年7月(?)作曲、CD「Lush Life」収録。
茨城県大洗市、月の井酒造。
[お酒について]海からほど近い、古いけれど綺麗な、こぢんまりした蔵です。「和の月=なのつき」という有機無農薬のお米で作ったお酒も素晴らしい。普通の純米も美味しいです。蔵のウェブサイトで「うま口」とある通り、香りすぎず、濃すぎないバランスのよい味わいがあります。
五百万石(ごひゃくまんごく)は、酒造好適米の名称です。このラベルデザインが、またとても素敵です。
2011年リリースのCD「Songs For My Sake」のジャケットは、この月の井酒造店で撮影しました。ブックレットの写真も総て、この蔵のものです。

[曲について]タイトルは苦労してつけました。月の光が浜辺を抱きしめている、つまり、月が浜辺を照らして、その穏やかな波がきらきら光っているといったイメージです。モチーフのくり返されるバラードで、前半に弓弾きのベースがメロディーを奏でます。
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日本酒を曲に綴る、その2
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by koji-nori | 2013-01-23 04:32 | | Comments(0)
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